誤診

先日のセッティングで高回転がイマイチだったSP-TDC。
どんな具合でイマイチかと言うと、1万回転以上が回らない!症状はその付近で失火している感じ。
ノーマルイグナイタではレスポンスは別として12000rpmまで回っていたのでSP-TDCの何かが悪い。
おまけに1万回転以上では電気式タコメーターがフラフラと不安定になる。
1万回転付近の点火時期を色々変えてもまったく変化なし。
 
そんな症状を総合して判断した結果、“高回転で通電時間が足りずに失火している”と診断して、
そのことをTochinさんに伝えプログラムの修正をお願いしました。
 
Tochinさん曰く、自分のXSは同じ通電時間で12000rpmぐらい回るので
どこか他のところに問題があるような・・・・・とアドバイスを貰ったけど
これだ!と思っている私は無理にお願いしてプログラムを修正してもらいました。
 
修正プログラムを送ってもらい車両に取り付け、1週間ぶりにエンジン始動をしたF。
相変わらず始動性はバッチリ!暖機も兼ねて10分ぐらいスローペースで走り、
直線道路で全開をしてみると、今度は8000rpm以上吹けない!
ありゃ~、やっちゃた~、プログラムでは無かった~、誤診をしてしまいました。
あれだけ無理を言ってプログラム修正してもらってたのに、Tochinさんご免なさい。(^_^;)
 
仕方ないのでトラブルシュートのやり直しです。失火原因となる部位をピックアップします。
IGコイル、ハイテンションコード、プラグ、SP-TDC本体等と考えながら帰っていると
ドンドン調子が悪くなり、アイドリングでも失火するようになってしまいました。
幸か不幸か高回転時のみの不具合なら点検しにくいけどアイドリングでも調子が悪ければ
点検し易いよな、と自分に言い聞かせトラブルシュートを始めます。
 
まずは一番怪しいSP-TDCを取り外し波形でもチェックしようとオシロをセットして
エンジン始動したら、さっきまで調子悪かったエンジンが絶好調!
そのままSP-TDCにショックを与えると失火したり、最悪エンスト。
 
やっぱり、こいつが犯人か!
不具合パーツはSP-TDC。
基盤の表から各パーツを揺すってみるけど変化なし、裏から1つ1つのハンダ付け部分に
ショックを与えると、ありました、ありましたハンダ付けがうまく出来てなく
入力回路が振動で離れたり、くっ付いたりで失火しているようでした。
その部分のハンダをやり直して調子をみると、どんなに揺さぶってもエンジンに変化なし。
 
よしよし、それでは修正前のプログラムで走行してみると、タコメーターの最高値12000rpmまで
なんのストレスもなしに吹け上がりそのままオーバーレブしそうになる。
あまりにパンチ力にビビリ、セッティング出来ずじまいでした。
 
いままで数々の誤診をしてきたけど、今回はアドバイスを貰いながら無理にプログラムを
修正してもらって気の毒でしょうがありませんでした。
Tochinさん本当に面目ない!
 
今後のセッティングはボチボチ進めるとして、これからは最終ステップのノック制御に
挑戦していきたいと思います。
ノック制御なんて全くの未知数で目処なんてたっていないけど、ここで宣言することで
自分にプレッシャーを与えてがんばってみようと思ってます。
Tochinさん今回の件に懲りずにアドバイスよろしくですね(^^)