おそるべしSP-TDC

更新に少し間が空いてしまいました。
 
前回のパルスジェネレータでSP-TDCの作動確認は取れたので、いよいよ実車取り付けです。
 
しかしここで問題が・・・・
まだまだ火花が安定しないのかエンジンがなかなか始動してくれない。最初からうまくいくとは思ってないので色々とデーター取りをしたいけど、エンジンがあの変態エンジン。超がつくほどの高圧縮なのでうまくエンジンが始動してくれないとセル系統にストレスが・・・・
この間セルのワンウェイクラッチを修理したばかりなのにまた同じ症状が発生。
このまま修理してもまた同じなのでグレードアップさせるためにパーツが入手出来るまで放置しておきます。
ノーマルエンジンが余っているのでそれにキャブをつけてベンチエンジンでも作ろうかな、なんて変なことを本気で考えたけど、走行出来ないので調子がわからないのでボツ。
こんな時スペアー車両があれば・・・んっ、スペアー!!
あった、あった、昨年ヤフオクでその気は無かったのに手違いで落札したFが1台。
今は弟が兄の責任を取って所有しております。カラーリング以外は完全ノーマルなのでこれでデーターとりをして完調になったら私の変態Fに移植することにしました。
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SP-TDCを取付、データー取りをしてそのデーターTochinさんに送りアドバイスをもらい手直しをする事数週間。入力回路にかなりの時間を取られましたが、なんとか正常な波形の入力回路が完成しました。
下の画像は上段がピックアップの波形、下段がPICへの入力信号です。
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ここまで来ればエンジンは始動します。
で、気になる点火波形はこの通り↓
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上がノーマルイグナイタ、下がSP-TDCで左側が5Vレンジで右側が50Vレンジ。
SP-TDCが火花の持続時間が長く、発生電圧も高いことがわかります。
 
なんとか走行出来るレベルになったのでノーマルイグナイタと乗りくらべてみました。
現在のSP-TDCのプログラムはピックアップの信号が立ち上がって、その後立ち下がった時に点火するノーマルとまったく同じ制御で進角もガバナ進角です。
ノーマルと何も変らないので乗った感じも同じかな、と思っていたのですが
低回転では時々ミスファイヤが発生してこれから煮詰めていきますが中高回転で違いが出ました。
特に6000rpm以上はレスポンスもよく、ノーマルはレッドゾーンの9500rpmがやっとなのにSP-TDCは10000rpmまでなんのストレスもなしに回り、まるでCRキャブにスポーツマフラーを付けた?いや、それ以上の吹け上がりです。
いやはや、恐るべしSP-TDC!