2台目のCB750K1

先日ICレギュレーター化に成功したCB750K1。
本日はSP-TDCのネタです。Fに続き2台目のSP-TDC取り付け車両となったK1、私が初めて作ったSP-TDCをとりあえず取り付けたところ、ポイント式点火と比べると絶好調で約1ヶ月間で1000km以上走行でまったく不具合なし!
しかし、とりあえずの取り付けなのでサイドカバーの中はこんな↓状態なのだ(^_^;)
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右側の基板丸出しがSP-TDC、こんな状態での絶好調です。(^^)
 
さてSP-TDC2の取付はICレギュレーターと平行して行いました。ポイント部分を取り外しピックアップコイルを新設等はすでに終わっているのでSP-TDC2への配線と本体固定だけ、また今回Tochinさんより配線図を作ってもらっているので配線ミスもなくサクサクと進みました。
 
 
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SP-TDCの取り付けが完了したK1です。
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接点式ボルテージレギュレーターが外れて、ICレギュレーター&SP-TDC&マイコン式ウィンカーリレーが組み込まれたK1。かなりスッキリしたでしょ(^^)
 
 
さて、SP-TDCは取り付けた状態ではエンジン始動はしません。初期設定が必要です。
いままで数台のSP-TDCを取り付けたノウハウで私なりの初期設定方法を紹介します。
 
まずはクランキング時のピックアップコイルの波形の計測です。SP-TDCを繋いでエンジンが始動しない状態で計測します。
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上のチャンネルの最大電圧は約3.4V、下はチャンネルは約2.5V、この電圧より少し低い電圧、今回は2VをSP-TDC内の可変抵抗で調整をしてオペアンプに設定します。
 
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入力回路の設定は以上です。次は点火時期を設定していきます。
これまでの点火系のアフターパーツで点火時期を全て設定することなど無かったので、どんな進角特性にすれば良いかさっぱりわかりません。
そこで初期セッティングシートなるものをエクセルで作り、PCによる机上セッティングを行います。
このエクセルファイルが中々楽しく3Dの妄想が大きく膨らみました。(笑)
 
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使い方はと言うと、上段のグリーンが入力セルです。縦軸にエンジン負荷、横軸にエンジン回転数で希望の点火時期を入力します。
すると、下段にSP-TDCへの入力値、左側に3Dグラフが表示されます。
点火時期を全て設定する基準としたのがやはりノーマル。
一番上の最高エンジン負荷時にノーマルの点火時期を設定して、後はエンジン負荷に応じて点火時期を進めて見ました。その設定をSP-TDCへ入力するとこんな感じになりました。
 
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その他の設定は
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ピックアップ信号はのローターを加工してますが、その信号が上死点前何度で発生するかを入力します。
今回は100をとりあえず入力しておいてエンジンを始動してタイミングライトで実際の点火時期と設定画面が示す点火時期のズレをここで修正します。
 
最長ドエルタイムは1次コイルに通電する時間です。コイルを交換しなければノーマルの値でOKです。
今回はポイント式のコイルから他車のコイルを流用したため基準がわからないのでニンジャのノーマルに合わせました。ちなみに5000usは5/1000秒です。
 
スロットルMINはバキュームセンサーの場合はエンジンブレーキ時のエンジン負荷です。
とりあえず100近くを入力してアイドリング時の液晶モニター値より少し低い数値を入力します。
今回はアイドリング値が115程度だったので108としました。
 
スロットルMAXはエンジン負荷MAXの値ですIGをONした時(大気圧)の状態を入力します。
190と入力しました。
 
さて、いよいよエンジン始動です。気持ちを落ち着かせてクランキング、
キュルキュル・・ブォウンって、何事もなくエンジンが始動しました。
初期のタイミングを調整して試運転に行くと、やはり何度乗ってもスゴイ、SP-TDC。
たぶん、ピークパワーは変らないと思うけど、スロットルのツキが良いし、コーナー立ち上がりでのトルクが太くなりまるでパワーアップしたみたいな感じ。♪
 
数度のセッティングをして本日は終了。諸事情によりオーナーの島ちゃんが乗れなかったので詳しいインプレが出来ませんが、レーシングだけでも違いがわかると喜んでいましたよ(^^)
 
後のセッティングは島ちゃん本人がやってくれるでしょう。
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サイドカバーもちゃんと付いてよかった。(^_^;)
 
今回の初期設定は私のやり方です。ぜひ皆さんの設定方法も教えてください。
それから初期セッティングシートが必要な方は内緒コメにメルアド頂ければ差し上げますよ。(^^)