ZX25RシフターをCB750Fourに付けてみた

GMT装着予定のYさんからZX25R用のシフトロッドを使ってシフターを付けいたいとの要望が来て、ZX25R用のシフトロッド(シフターSW付き)をお預かりした。

 

まずは配線の解読ですね

色々と情報をかき集めてもらってわかったのが

青:5V入力

緑:シフトペダル位置信号

黒:GND と判明。流用される方は自己責任にて参考にして下さい。

 

「シフトペダル位置信号」何???って思っている人が多いと思いますので説明します。

シフトペダルが中立のときは緑の配線から2.5Vを出力します。

ロッドが圧縮されると徐々に電圧が上がり、引っ張ると下がってきます。

最大・最小電圧は計測出来ませんでしたが、アナログ回路を作って多少の遊び調整は出来るようです。

 

そこでロッドからの信号をGMTに入力するための回路を作成しました。

名付けて「シフターアンプ」???

何をするかって言うと、ロッドからの信号を監視して、規定電圧以上または以下になったらシフターの信号を出す装置です。

真ん中に可変抵抗器がありますが、これで基準電圧を変えることでシフター作動の遊び調整をします。

それとその上にあるジャンパーピンを抜き差しすることで作動させる方向を決めます。

シフト操作上下とも作動させたいときは2つともON。圧縮側のみ作動させたいときは左側ON右側OFF、引っ張り側のみ作動させたいときはその逆の設定をします。

 

 

後は配線をして作成は完了です。

 

 

配線も完成して作動確認を済ませたら、ご依頼のYさんがご厚意で「ぜひそちらでテストしてみて下さい」とのこと、

そこでタイトルにしてる通り、島ちゃんのCB750Fourに付けてみました。

取付前は本人も私もツーリング用のバイクにつけてもね~・・・って感じでした。

ところが、、、

 

使った感想は楽だし、とにかく楽しいと大喜びでした。

すぐさまZX25Rのシフトロッドを手配した島ちゃんでした(笑

 

 

 

これは良さそうなので、早速基板を作り、シフターアンプを3個作成しました。

 

これで来年もしばらくは遊べそうですね(^^)

 

 

MVX250Fのイグナイタを自作してみた(その7)

テストをお願いして、設計ミスのために壊れたMVXのイグナイタ。

基板の再設計が必要ですが、この個体で何とかテストしたいので、外部イグナイタを作成してみた。

 

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右側の黒いユニットが今回作成したイグナイタ部。

 

今回はベンチテストもしっかりして、現段階では作動に異常がない事は確認しました。

 

でも、実車では何が起こるがわからないんですよね。

 

Nさん再テストをお願いしますね。

 

MVX250Fのイグナイタを自作してみた(その6) テストしてもらった

MVX250Fのイグナイタを自作して私の車両では満足いく走行が出来たのでモニターを募集してテストしてもらった。

 

その結果、不具合が出て帰ってきた。

走行中片肺になり、何とか帰宅は出来たとのことで一安心。

何が起こったののだろう?

 

その不具合を出したイグナイタがこれ↓

赤丸で囲んだところの接着剤が焦げているのがわかります。

このパーツはMOSFETと言ってコイルからの電流を流したり、遮断したりするパーツ。

特に画像下から2番目のMOSFETが焼き切れていました。

 

さて、なんで焼き切れたのでしょうか?

ベンチテストしてみたら、原因はすぐにわかりました。

なぜか通電時間が異常に長い。通常7~8msの通電時間ですが、アイドリング時などでは30~40msと長いのです。

色々調べてみるとコイルに通電させると長くなるような信号を出してました。

よくよく見るとMOSFETの下を配線してますね。これではノイズで誤作動もするでしょうね。

完全な設計ミスですね(涙

 

 

通常なら作成⇒机上点検⇒ベンチ点検⇒車上点検となります。

今回も同じ手順でテストしたのですが、私の車両はMOSFETを使わない方式でテストしてまして、今回のNさんにお願いした車両はMOSFETを使用する方式になってたので再度ベンチテストが必要だったのにやってませんでした。

 

 

Nさん、不安な思いをさせて申し訳なかったです。

何らかの対策を考えますので、しばらくお待ち下さい。

 

MVX250Fのイグナイタを自作してみた。 その5

前回モニターを募集したMVXのイグナイタ。

立候補はすぐに申し出ていただきました。装着予定車両はノーマルコイルなので通電時間の設定が必要だけど、その設定の時間が取れず1ヶ月近くを費やしてしまった。昨日やっと修正が出来て、本日発送を済ませました。

そのイグナイタの説明と私の備忘録としてここで紹介します。

1.カプラーはノーマル形状で前後バンクの特性はありませんので、どちらに挿してもOKです。

2.レブリミッターは11000rpmで作動しますが、何故か効果がありません(2stだから?)

3.下の画像のLED上側のjpを抜き差しでLEDが変化します。LED点灯時はノーマルコイル用通電時間(7mm)消灯時は低抵抗コイル用(4mm)となります。ただし、低回転時と加速時は補正が入ります。

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4.下記画像の赤丸のjpは出力信号選択です。4つ全て同じ方向で使用します。向かって右側はノーマルコイルなどのイグナイタ部が無いタイプ。左側はイグナイタ内蔵コイル用となります。

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5.遊んでいる配線でグレーはタコメーター用です。ノーマルの結線で誤作動する場合に使用して下さい。残りの3本の配線はバキュームセンサー用ですが、今のとこ使用する予定はありません。

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さて、上手く作動するでしょうか?

テストをお願いするNさんよろしくお願いします。

MVX250Fのイグナイタを自作してみた(その4)

良い具合に走り出した自作イグナイタ搭載のMVX250F

 

調子よく走っていたけど、あまりやらない全開走行で7000~9000回転付近で時々失火のような症状がでる。

 

何度か試してみると高負荷時に発生しているのが分かった。

 

ならば点火時期だなと思い、現在の点火時期 ↓ から

 

こんな感じにプログラムしてみた

予想は的中!

全回転域でパワフルな走りをしてくれます。

 

しかし、これは私の感触、誰かほかの人に評価してもらわなければ合格とは言えませんよね。

 

そこでモニターを募集します。

 

イグナイタの仕様は

1.カプラオンで車両に装着可能

2.ノーマルコイル、低抵抗コイル、4輪流用イグナイタ付きコイル対応

3.マルチ点火付き

 

こんなイグナイタですが、MVX250F乗りで下記条件を理解していただく方、1名様に着払いでイグナイタをお送りします。

 

1.現在点火系以外は調子のいいMVX250Fをお持ちの方。

2.イグナイタが理由で車両に不具合が生じたり、事故等が起こっても自己責任を理解できる方。

3.点火プラグとプラグキャップは抵抗入りが必要となります。

4.ご自身のブログやSNSまたはレポートで、良いことも悪いことも伝えることが出来る方。

5.出来る限り長くモニターできる方。

 

もし、試したい方がいればコメント下さい。

 

 

 

 

 

 

カタナのイグナイタを自作してみた その1

新たな試みです。

以前から「カタナ用のイグナイタを作ってくれ」と頼まれていた。

 

カタナも同年代なのでポン付け出来るだろうと思い調べてみると・・・

こちらがCBFのピックアップコイル付近の配線図

車両側から4本の線が出ているのがわかりますね。

 

そして、こちらがカタナ用の配線図

配線は2本しか出ておらず、内部で繋がっていることになっている。

 

 

なので、イグナイタに入力される信号はCBFの場合には↓

上と下の波形が交互に発生してます。

上の波形の25msと67ms付近の電圧が下がった時に点火している

 

カタナの場合は

CBFと比べると少し複雑になります。

CBFに置き換えて上の波形で想像すると、第1波の後下の波形が立ち上がる時に上側がマイナスに振れて、その後プラスになってます。なので、CBFの倍の波形が検出されます。

カタナ点火タイミングは、上の波形の18msや74ms付近で点火している(と予想)

しかし、上の波形の50ms付近の波形も信号としてマイコンに入力されてしまう。

 

 

 

マイコンへの入力信号をイメージすると、CBFの場合は

カタナの場合は

CBFの場合は立ち下がった後、立ち上がった瞬間に点火すればいいけど、

カタナの場合は同じく立ち上がりに点火(のはず)だけど、2回に1回となりクランク位置の判定が必要になってくる。

 

そうなるとプログラムで対応するしかないけど、中々いいアイデアが浮かばなかった。

悩むこと、数年?。先日MVXのプログラムを書いていると、いいアイデアが降りてきた。

 

忘れないうちに、プログラムしてCBFでテストをしたら、あっさりとエンジン始動まで出来てしまった。

 

もう少し煮詰めて、カタナ乗りさんへテストをお願いしたいと思います。

 

 

 

 

MVX250Fのイグナイタを自作してみた(その3)

無事に走り出した自作イグナイタを搭載したMVX250F。

 

課題は

①発進時の力不足

②9500rpm付近での失火でした。

 

どうやら点火時期のプログラムに問題がありそうだったので見直してみた。

対策前の点火時期がこれ↓

課題①は計算間違いして急激に進角していたのが原因。

課題②は高回転の遅角に問題がありそう、ここは①とは逆にもう少し急に遅角させたがいいみたい。

 

 

なので、こんな感じの対策セッティングをしてみました。

3000rpmで最大進角、8500rpmで最大遅角としてみました。

 

ここで点火時期と車両側からの信号のウンチクを少々。

上記画像はピックアップコイルからの信号。

青矢印が遅角の信号。タイミングライトで見ると「F」マークですね。

上記グラフではBTDC14度です。

黄矢印は最大進角の信号。タイミングライトでみると「F」マークの右側の刻印です。

上記グラフではBTDC22度となります。

 

なので上下の直線はこの信号を待って点火するアナログ点火となり、その間の上昇・下降のラインがマイコンが計算して点火時期を決めるデジタル点火となります。

 

以上が私がサービスマニュアルをみて想像した点火時期のプログラムとなります。

 

 

これでいいのか分かりませんが、走ってみたら前回の課題は解消されて、何の問題なく調子よかったです。

 

 

ただ、走行後、ノーマルイグナイタに変えて点火時期をみたら、最大遅角がBTDC10度ぐらいになっていたようです。

 

こちらはどうするか今後の課題とします。